大震災で決めた「日本で生きる」 二胡奏者、ウェイウェイ・ウー 大河ドラマにも参加へ
来日して30年を超えた二胡奏者、ウェイウェイ・ウー(55)が、精力的に演奏している。NHK大河ドラマ「光る君へ」の劇中音楽にも参加し、5月の放送から流れる予定だ。 江戸時代にタイムスリップした医師の奮闘を描いた平成21年のドラマ「JIN-仁-」(TBS系)のテーマ曲に参加して、一躍注目された。「二胡の音色は、時代とか時空を超えたドラマにピッタリなのでは」と語る。 中国上海市の出身。バイオリン奏者を目指し、同3年に1年間だけのつもりで日本に留学したが、バイオリンと同時に中国の伝統楽器、二胡も人前で演奏したところ、「教えてほしい」と請われて教室を開き、以来、日本で活動している。「33年も日本にいることになるとは、想像もしませんでした」と笑う。 日本に腰を据えようと決めたきっかけは、23年の東日本大震災だったという。 震災直後は恐怖で体も心もこわばり、楽器に触れることもできなかった。ようやく1カ月が過ぎた頃、二胡を奏でると滝のように涙が流れた。 「それで、やっと気持ちが楽になれた。私が演奏をすることで、同じように楽になれる人がいるかもしれない。私を応援してくれた日本の皆さんと一緒に笑い、一緒に涙を流したいと願ったのです」 5月17日には東京・キリスト品川教会グローリア・チャペルで「バラードナイトⅡ」と題し、ロマンチックなコンサートを開く。 「これから先も、皆さんを笑顔にしたい。二胡奏者として生きていく意味が、そこにあるんだと思っています」(石井健)
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