「エアコン」と「小型のヒーター」を併用したいです。電気代はいくらになりますか?
部屋を暖めるのに欠かせないエアコンですが、どうしても電気代が気になってしまう人は多いのではないでしょうか。外と中の温度差が大きい冬は、夏よりも電気代が高くなる傾向にあるため、エアコンの運用方法を工夫して少しでも節約したいところです。 そこで本記事では、エアコンと小型ヒーターを併用した場合にどれくらいの電気代がかかるのか、エアコンのみの運用と比べて節約になるのかを考えていきます。 ▼「オイルヒーター」は暖かいけど、電気代が大変なことに! 1ヶ月でいくらかかるの?
設定温度を20℃から19℃に下げると1ヶ月で約400円の節約
まずはエアコンにかかる電気代を考えていきましょう。計算に用いるのは三菱電機の8畳用ルームエアコン「MSZ-ZW2524」で、暖房を使ったときの消費電力は525Wです。なお、電力料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安に基づいて31円/kWh(税込み)、1日に8時間暖房を使うものとして計算します。 暖房にかかる電気代の計算式:消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円)×時間 MSZ-ZW2524を1日に8時間使ったときの電気代:525÷1000×31×8=130.2円 1日に8時間使っても130.2円しかかからないため、1ヶ月にかかる電気代に換算してみましょう。1ヶ月を30日と考えると、かかる電気代は3906円です。 また、環境省によると、暖房の設定温度を1℃低くすると約10%の消費電力削減につながるとされています。暖房20℃の消費電力を525Wと考えた場合、暖房19℃では472.5W程度まで消費電力が減り、1ヶ月にかかる電気代は次のようになります。 設定温度を20℃から19℃に下げた場合の電気代(1ヶ月):472.5W÷1000×31円×8×30=約3515円 暖房20℃で運用したときの電気代は1ヶ月で3906円ですから、19℃に下げると約400円の節約につながることがわかりました。この点をふまえ、小型ヒーターを購入して元を取るにはどれくらいの期間使う必要があるのかを考えていきましょう。