ダウンブローに打ち込むのは間違い!? 誰でも簡単に打てる「スピンが効いて止まる」アプローチ術
「ピタッとボールが止まる」のは条件がそろった時だけ
中途半端な距離のアプローチショットで「スピンが効いてボールが止まる」結果になるには、いくつかの条件がそろう必要があります。 【写真】多彩なブランドがランクイン! 最新中古ウェッジランキング1~10位
カバーが軟らかいウレタンスピン系ボールとフェースの溝が新しいウェッジを使用することはもちろん、インパクトで芝が挟まらないライ、そして着弾するグリーン面が軟らかく少し傾斜がある……など、「ボールが止まりやすい状況か?」が重要です。 これらの条件がそろっていない状況から「スピンがかかるスイング」があるのかというと、少なくともアマチュアが実践するには無理があります。 プロや上級者のアプローチショットは、グリーンに落ちた途端「キュキュッ」とスピンがかかり止まるイメージがあります。しかしそれは、スイングというより「スピンがかかりやすい状況」からうまく打った影響の方が大きいことを知って欲しいです。
「スピンロフト」が確保できれば止まるアプローチが打てる
中途半端な距離からのアプローチでスピンをしっかりかけるには、インパクト時のロフトと入射角で決まる「スピンロフト」が大切になります。 例えば、入射角「10度」のダウンブローでインパクト時のロフトが「40度」ならスピンロフトは「50度」になります。
しかし、ダウンブローに打ち込むことができなくても、インパクトロフトが「50度」なら、入射角が「3度」だったとしてもスピンロフトは「53度」になります。つまり難しいスイングができなくても、ロフトが大きいウェッジを使えばスピンロフトが大きくなり、スピンが増えるだけでなく高い打ち出し角度も確保できます。 基本的にダウンブローが強くなるほどインパクトのロフトが立ちやすくなるので、「高弾道かつ高スピン」を狙うなら、スイングよりもウェッジのロフトを増やす方が実践的なのです。
打ち込みは不要、ダフリに注意しながらヘッドを送り出すだけ
アマチュアはプロや上級者のような「低く飛び出してキュキュッと止まる難しいアプローチ」を打てなくても、落下角度が得られる高弾道&高スピンを狙った方が実践的です。