ユナイテッドヘルス幹部射殺事件、裁判で被告が無罪主張
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループ幹部が米東部ニューヨークの中心部マンハッタンで射殺された事件に関連し、殺人罪などで起訴されたルイジ・マンジョーネ被告(26)は23日、裁判で無罪を主張した。 マンジョーネ被告は今月4日、ユナイテッドヘルス・グループ傘下の保険会社ユナイテッドヘルスケアの最高経営責任者(CEO)、ブライアン・トンプソン氏をマンハッタンのホテルの外で射殺したとされる。ユナイテッドヘルス・グループはこのホテルで投資家向けイベントを開く予定だったが、事件を受けて中止した。 被告は9日にペンシルベニア州アルトゥーナのファストフード店で身柄を拘束された。テロ行為としての殺人などの罪で起訴されており、有罪の判決を受けた場合には仮釈放のない終身刑に処せられる可能性がある。 今回の事件を巡っては、医療費の高騰や医療保険会社による治療費の支払い拒否に憤っている人々の間でマンジョーネ被告を賞賛する動きが出ている。裁判所の周辺には被告を応援する人々が集まってプラカードを掲げるなどした。