43歳でメジャー初Vの岩田寛「僕は今37です」 若々しさを保つメンタルの原点は、中学時代の先生の一言
◆男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(9日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71) 21年目の岩田寛(フリー)が、大会最年長となる43歳130日で自身初の国内4大メジャーを制覇した。首位から出て5バーディー、2ボギーの68で回り、通算13アンダーで並んだ石川遼(32)=カシオ=とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。昨年4月以来のツアー通算6勝目で、4大メジャーの初制覇では史上最年長となった。若手の台頭が目立つ男子ツアーで、不惑を過ぎたベテランが輝きを放った。 40歳になってから4年連続勝利を重ねた岩田。40代を迎えても戦える秘けつを聞かれ、中学時代のエピソードを語った。「40歳を超えていた先生が、『40過ぎて年をとることは年を“取る”こと』と言っていた。なるほどと」。年齢を重ねるのではなく年齢を取る。その考えが40歳を超えた岩田に好影響をもたらしている。「だから僕は今37です」と年々気持ち的には若返っていると話す。40代に入り4年以上で毎年優勝したゴルファーたちは尾崎将司、杉原輝雄、青木功、藤田寛之、谷口、片山晋呉の6人のみ。ビッグネームに肩を並べた。若々しさを保つメンタルが最大の強みだ。(萌)
報知新聞社