今週は「笑顔」がテーマ 「マスターズ」のオーベリに胸を打たれた西村優菜
◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 事前（15日）◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72) 【画像】渋野と古江の自撮り 2024年メジャー初戦に、西村優菜は「笑顔」で臨むと誓った。開幕前週の13日（土曜日)に米国入りしたため、男子メジャー「マスターズ」の最終日中継をオンタイムで見た。「マスターズ特有の雰囲気がテレビ越しでも興奮して。見ていて楽しい時間だった」と盛り上がったという。
選手目線で感じたことがあった。4打差の2位に終わったルドビグ・オーベリ(スウェーデン)。メジャー初出場で世界ランク1位のスコッティ・シェフラーに食い下がっていたが、11番で池ポチャした。「あの状況でのダブルボギーは“大きくて痛い”ってこっち(選手)側から見ていたら思う。ダボじゃなければ結果的には少し差を詰められたところもあったかもしれない」。そんな時でもキャディと笑顔でプレーする姿が印象的で、見習いたいと思った。
昨年の「シェブロン選手権」は開催前週に年間ポイントランク99位で出場権を勝ち取った。米ツアー2年目の今年はシードがある。「ここに来られるか分からないギリギリのところで去年はバタバタしながらのメジャー。でも、今年はこの試合に向けて調整できた部分があるし、時間を有効的に使えたのが全然違う」。2月「HSBC女子世界選手権」で3位になり、シェブロン直前の「Tモバイル マッチプレー」をスキップ、2週間のオフを過ごしたことが気持ちの余裕をうかがわせる。この日は練習ラウンドでコースをチェックした。
昨年大会は第2ラウンドの16番で渾身のイーグルを奪い、薄氷で「目標」の予選通過を決めたが、56位に終わった。今年はさらに上を目指したい。「まず『4日間できるように』という考えはあるけど、今年は予選を通ってからしっかり自信を持って。去年より良くなっている部分もあると思うし、違った戦い方もできるとも思う。ポジティブにできたらいいなという理想を持っていきたい」。オーベリのようにたくましく、上位争いへ。シーズン最初の大舞台に意気込んだ。（テキサス州ザ・ウッドランズ／石井操）
