名作ドラマ『あぶない刑事』が“人気再燃”で、いま「令和の若者たち」にも“爆ウケ”しているワケ…!
大人気ドラマ「あぶない刑事」が、いま人気再燃しているという。しかも、当時をよく知る中高年だけではなく、若者からも人気というから驚きだ。実際、5月に公開される最新作の公式本『帰ってきた あぶない刑事OFFICIALビジュアルBOOK』も発売前から重版がかかるなど、売れ行き絶好調だという。 【写真】いまもっとも輝いている「令和イチの女優」のベスト50を大公開…! 「あぶない刑事」といえば、舘ひろし演じる鷹山敏樹(通称タカ)と柴田恭兵演じる大下勇次(通称ユージ)の最強バディ・タカ&ユージが、横浜を所狭しと暴れ回る80年代刑事アクションドラマだ。最新作「帰ってきた あぶない刑事」の公開も控え、いまなお愛され続ける刑事ドラマの金字塔が“人気爆発”しているワケを探ってみた――。
今、昭和が熱い!
このところテレビではかなりの頻度で昭和を振り返る番組が放送されている。今年初頭から放送していたドラマ「不適切にもほどがある!」は昭和61年と令和6年をタイムスリップするという物語で人気を博した。 昭和61年といえば1986年。まさにその年、“不適切にもほどがあるドラマ”の放送が開始された。それが「あぶない刑事」である。 ノーヘルでバイクに乗るなんてかわいいもの。街中で拳銃を撃ちまくるし、ところかまわずタバコは吸いまくるし、コカイン・ヘロイン・覚醒剤は味見で判別と、すべてにおいて不適切。現代では制作不可能なドラマだ。 放送の始まった1986年は、皆が浮かれ上がっていたバブル景気突入の真っ盛り。時代は華やかで光り輝いていた。映画では「トップガン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などが空前の大ヒット。「ハスラー2」のヒットで日本ではプールバーが乱立。音楽界はレコードからCDへと移り変わり、マイケル・ジャクソン、マドンナなどが頭角を現わし始めた頃だ。 そんなエンターテイメントも熱かったエイティーズを象徴するかのごとく、スタイリッシュでチャーミングなデカたちが異国情緒あふれる横浜に誕生した。DCブランドスーツに身を包み、粋なジョークとクールなアクションで“あぶない捜査”を繰り広げるタカ&ユージ。若年層を中心に社会現象的なヒットとなり、断続的に劇映画などが公開され今年で38年となる。