【中日】高橋宏斗が無傷4連勝「僕がここから勢いをつけて」7回無失点で防御率0.49
<中日1-0広島>◇21日◇バンテリンドーム 中日高橋宏斗投手(21)が7回4安打無失点の好投で無傷の4連勝を飾った。首位広島との大事なリーグ戦再開ゲームを勝利に導きいた。連敗を止め、首位まで5・5ゲーム差と、チームを踏みとどまらせた。 役割を果たした。7回1死二、三塁のピンチは代打松山を前進守備の遊撃村松のところにゴロを打たせ、本塁刺殺に成功。続く菊池はスプリットで空振り三振に仕留め、1点リードを守った。「あそこで今日の試合が決まると思ったので、フルの力を出しました」と笑みを浮かべた。 安定感は抜群だ。交流戦は3試合を防御率0・47で乗り切った。フォーム修正で1カ月遅れの開幕となったが、これで8試合に登板して防御率0・49とつけ入るスキは与えない。「チームも最下位にいる。僕がここから勢いをつけて勝ちにつなげられるようにと思ってマウンドに上がりました。球速自体は出ていなかったが、それなりにいい投球はできたかなと思います」。価値ある白星に自然とほおが緩んだ。 メンタル面は「試合の振り返りは3日、4日と引きずらないようにちゃんとします」と前向きな反省を繰り返す。体調面は良質な食事と睡眠時間の確保に努める。ドジャース山本由伸と2年続けて自主トレを共にして学んだ自己管理術が、4年目の成果につながっている。 リスタートは完封リレーで白星を飾った。その先導役を務めた右腕に立浪和義監督(54)は「内容はよかったし、7回をよく踏ん張ってくれた」とねぎらいの言葉を残した。