値上げラッシュの中…静岡市が“プレミアム付き商品券”受け付け開始
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
4月に入り、食品の値上げが加速し、2800品目を超える値上げが予定されます。こうした物価高騰への対策として、静岡市ではプレミアム付き商品券の発行に乗り出しました。 帝国データバンクが主要食品会社195社を調査したところ、4月は2806品目が値上げされる予定です。日本ハムなど大手メーカー各社が家庭用のハムやソーセージを値上げ。2806品目のうち、実に2077品目がこのような加工食品です。このほか、キッコーマン食品がトマトケチャップやソースなど最大23%の値上げ、森永製菓はチョコボールやハイチュウなどを最大18%値上げします。加工食品、調味料、菓子などの品目で、平均の値上げ率は23%に及ぶということです。 (山﨑 幸太 記者) 「静岡市内のスーパーに来ています。こちらのスーパーでは、お菓子86品が4月10日から値上げするということです」 スーパーの田子重西中原店では、4月からハム・ソーセージ類では、約40商品が値上げとなっていて、このほか、冷蔵ピザや豆腐、飲料など複数の商品が値上げとなりました。まだ、これから菓子や雑貨などの値上げも控えているということで、買い物客からは悲鳴が…。 (買い物客) 「菓子も高い。嫌になる。食べられなくなる」 「気持ちがすごい重いです。もう買い物に来るのも限界ですよ。本当に」 「お菓子も全然買えない。」 店にも影響が出ているようです。 (田子重西中原店 増田 克己 店長) 「値上げとなると、買う品数とかお客様の予算があるので、買い物品数がちょっと減りますね。そういう影響は店としてはあります」 紙製品の値上げは少数でしたが、3月の末にはまとめ買いに走る傾向もみられたということです。 (田子重西中原店 増田 克己 店長) 「トイレットペーパーとか値上げになるという報道が出ていたので、3月31日にはトイレットペーパーなど紙類の動きが普段と比べて非常に良かった」 4月の値上げの要因として、原材料費高騰の影響が続いている上に、人件費、物流費の増加、円安の影響などが挙げられ、緩やかな値上げが当面続く見通しとなっています。 こうした物価高騰への対策として、静岡市ではプレミアム付きデジタル商品券を発行に乗り出しました。申し込みが4月から始まり、新静岡セノバに特設されたサポート窓口には、申し込みの方法を聞く人の姿がありました。 この商品券は1口5000円で、購入代金の25%を上乗せした6250円分の買い物ができるというもの。1人4口、2万円まで購入でき、5月10日から静岡市内の飲食店や小売店で使用できます。使用できる店舗は現在募集中ですが、現時点でも2200店舗以上が参加しています。 (静岡市民) 「肉とか魚とかも高いって思うことあります。最近上がってる」 「少しでもお得に買い物できるならと、興味があってきました」 商品券の上限は52万口で、これを超えると抽選になります。静岡市は、2023年11月の補正予算で8億3500万円を計上し、この財源としています。 (静岡市商業労政課 藤原 一仁 主査) 「消費を喚起するような取り組み、消費を下支えするような取り組みというものを、お店の事業者の方とか市民の方から色々お声を聞く中で、静岡市の方でこうした政策をやっていこうというようにしました」 アプリのダウンロード数は、3日までで2万を超えたということです。 (静岡市商業労政課 藤原 一仁 主査) 「ぜひ商品券を利用頂いて、日々の生活の少しでも支えになって頂ければな、というところを期待しています」 果たして物価高騰への有効策となるのでしょうか。