特別支援学校の教室不足 大阪は”全国一深刻” 過密でパニックや自傷行為など悪影響も 建設求め保護者ら署名提出
大阪府立の特別支援学校で教室が足りず教育環境が悪化している問題について、保護者や教師らのグループが学校建設を求める署名を大阪府議会に提出しました。 大阪府議会に約2万2千筆の署名を提出したのは、児童の保護者や支援学校の教職員らが参加している、「大阪の障害児教育をよくする会」です。 大阪府立の特別支援学校は、2021年度の文部科学省の調査で教室の数が528不足していて、全国ワーストだと明らかになっています。 そのため各学校では、教室不足を解消するために図書室や更衣室などを教室にしたり、1学級に基準の数を超えた児童・生徒を入れて授業したりするなど、対応が続いています。 「よくする会」は大阪府と懇談を開くなどして、「必要な数の学校を建てて欲しい」「当たり前の教育環境を整えて欲しい」と、訴え続けてきました。 28日に提出した署名では、府議会に対して「全国1深刻な教室不足を解消し、新しい学校を整備して欲しい」と求めています。 「よくする会」によると、児童・生徒が過密状態になっていることでパニックに陥ったり、自傷行為がひどくなったりする子どもがいるなど、悪影響が出ているということです。
ABCテレビ