フィットネスクラブのプールで5歳児死亡、コーチ2人書類送検…泳げないのに監視怠る
昨年4月に富山県高岡市のフィットネスクラブのプールで、水泳教室に参加していた5歳の男児が溺れて死亡した事故で、県警は17日、監視業務をしていた当時の現場責任者らコーチの男2人を業務上過失致死容疑で富山地検高岡支部に書類送検した。
2人は昨年4月22日夕、同市木津の「オーパスフィットネスクラブ高岡」で、参加者が溺れる可能性を予見できたのに常に監視するなどの注意を怠り、市内の男児を溺死させた疑い。男児は本格的に泳ぐことができず、受講中はコーチによって腰に浮具を付けられていた。自由遊泳の時間に浮具がはずれ、プールの底に沈んで死亡した。
捜査関係者らによると、男児はプールサイドから水中にあった高さ60センチ程度の台に乗った後、台のない場所に沈んだ。現場には少なくとも3人のコーチがいたが、いずれも男児が溺れたことに気づかず、溺れてから引き上げるまでに数分を要した。