避難したいが…「車動かない」 津波警報で沖縄各地「大渋滞」 通報42件も
津波警報の発表に伴い、沿岸部などから内陸部に避難する車が集中したため県内各地で大規模な渋滞が発生し、避難に支障が出た。 【写真・動画で見る】「逃げて」響くサイレン
県警によると、地震発生の3日午前9時ごろから同日正午までに津波関連で寄せられた110番通報は42件。そのほとんどが「避難しようとしているが車が動かない」などという渋滞関連の通報だったという。県警は那覇市内の国道58号や同330号の一部信号機で、青信号の時間を調整する渋滞対策を講じた。 高速道路などの利用も規制された。西日本高速道路(NEXCO西日本)は津波警報発表中、沖縄自動車道の上下線で一般道への利用者の流出を規制した。 宜野湾市大山の国道58号は上下線とも車で埋め尽くされた。午前9時50分ごろ、渋滞にはまった沖縄市の会社員(39)は極端に車間を詰められ、普段より道を譲らないドライバーに焦りを感じたという。「あのとき想定外の高さの津波が来ていたら、到底逃げられなかった。車で逃げることは不可能だと分かったことが今回の教訓だ」と語った。 (大嶺雅俊、名嘉一心、梅田正寛)
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