【大学野球】立大2回戦で敗れた早大 目標を「1敗での勝ち点5の完全優勝」に切り替え
課題は得点機での勝負強さ
【10月6日】東京六大学リーグ戦第4週 立大2-1早大(1勝1敗) 今春のリーグ覇者・早大が今季初黒星を喫した。7季ぶりの天皇杯奪還を遂げた今春は10勝2敗、勝ち点5の完全優勝。この秋は史上6度目(早大は2003年秋以来2度目)の「10戦全勝優勝」を目指していたが、法大1回戦で引き分けた(2、3回戦を連勝)。目標を史上3度目の「全勝優勝」にて転換したが、立大2回戦で途切れてしまった。 【選手データ】小宮山悟 プロフィール・通算成績 「過去の歴史を見ても、そんな簡単にできるものではない。明日(3回戦)に勝てばいい。(勝ち点3の)首位で(第6週の)明治戦を迎えたいと思っている。春は2敗しているので、1敗までは許される」 1敗での勝ち点5の完全優勝、に切り替えた。立大との2試合で見えた課題は明確。得点機での勝負強さ。小宮山悟監督は冷静に分析する。 「(開幕からの東大、法大との2カードで)あれだけ打っていた打線が……。昨日(1回戦)から兆候はあったが、何とかしたい。(相手投手に)対応できない、があってはいけない。狙い球を絞り切れていない。どう消化していくか……。選手たちも分かっている。3回戦は小畠(小畠一心、3年・智弁学園高)が先発してくるでしょうから、早めに打ち崩して、出てくる投手に対応していきたい」 先発の左腕・宮城誇南(2年・浦和学院高)は1点リードの5回裏に追いつかれ、6回裏に勝ち越しを許し、粘り切れなかった。 好材料は4年生右腕・鹿田泰生(早実)がベンチに戻ってきたことにある。今季初登板。1点ビハインドの7回裏の1イニングを打者3人で抑えた。小宮山監督によれば、開幕カードの東大2回戦で登板予定だったが、体調不良により登録25人から外れた。第3週の法大戦の段階で復調の兆しを見せ、第4週での復帰となった。復活の8球だった。 小宮山監督は「バットの芯に3本、当たっていた」と手厳しいが、これも期待の裏返しである。プロ志望届を提出した最上級生がブルペンにいるのは心強い限りだ。立大戦を含めて、明大、慶大と2カードを残しており、大事な場面での起用があるはず。まずは、立大3回戦。今季3勝のエース・伊藤樹(3年・仙台育英高)立てて、必勝態勢で臨んでいく。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール