千葉県内スーパーや百貨店 暑さ対策商品の売れ行き好調 冷凍食品で調理軽減、化粧崩れ防止のパウダーも
8月に入っても厳しい暑さが続き、夏商戦が佳境を迎えた。千葉県内のスーパーマーケットや百貨店は、暑いキッチンでの調理負担を減らす冷凍食品や、最近の気候に対応したアイテムを取りそろえている。日傘、梅干しの売り上げも好調だ。 船橋市のスーパーマーケット「ベイシアFoods Park」津田沼ビート店は、入り口付近に桃やブドウといった旬の果物をずらりと並べて季節感を演出。ベイシアの松田詩織広報(35)は「入り口は店の顔。(夏ならではの)新鮮さを全面に打ち出したい」と話す。調理の手間が省けるように食べやすいサイズに加工したカットフルーツも用意。すぐに食べられ、涼感を味わえる商品の需要が大きいという。
夏場のキッチンの暑さは大きな負担だとして、火を使わずに、電子レンジで調理できる冷凍食品も多く並べている。「冷凍食品は価格が安く品質が高い商品もある」と注力。夏休みで学校が休みの子どもの昼ご飯などにもお薦めだという。 ベイシアでは飲料を冷凍したボトル商品の売れ行きも良い。以前から販売していたが、年々厳しくなる暑さに伴って需要が拡大した。スポーツドリンクなどを冷たい状態でキープできるため、熱中症対策用の1本に。客からは、帰宅時に買い物袋に入れれば他の商品も冷やせるという声も。 千葉市中央区の百貨店、そごう千葉店では猛暑の対策アイテムとして、化粧崩れを防ぐフェイスパウダーが大きく売り上げを伸ばしている。同店の担当者は「今年は梅雨前から厳しい暑さが続いた。化粧崩れを実際に経験し、フェイスパウダーの必要性を実感した人が購入している」と説明する。 日傘も例年以上に売れている。年々ゲリラ豪雨が増えていることから、日傘としてだけでなく、突然の強い雨にも使用できる耐久性の強い商品が人気。「帽子だと耐えられない暑さで、日傘を買いに来た」と話す男性客もいたという。 食品では、熱中症防止に必要な塩分も取れる梅干しの売り上げがアップ。高齢者が食べやすい種抜きの売れ行きが伸びている。