泥沼の地獄も愛があれば大丈夫!? めくるめく輸入中古車の誘惑
今では輸入車もそんなに壊れませんよ(多分)
新車時には憧れだった夢のクルマも、中古車でならゲットできる! カーマニア同志諸君、その先で待っているのがたとえ地獄の泥沼だったとしても、清水の舞台からバンジージャンプしよう! 【写真】ブランド初のBEVも! アルファ・ロメオ・ミラノの内装・外装を見る(40枚) そのようなことを、私は過去30年以上叫んできた。ほぼフェラーリ限定ではあったが、フェラーリ以外も基本は同じ。覚悟を持って飛び込めば怖いものはない! 私としてはフェラーリを13台乗り継いだ末、現在の「328GTS」で悟りの境地に達したが、ほかにも夢の未踏ブランドはいろいろある。今回は3台の憧れの中古車について夢想してみたい。 【ジャガーXJ(X351)】 若い頃からジャガーに憧れてきた。当時は「さすがに似合わない」ってことで封印してきたが、気づけば還暦過ぎ。今乗らずにいつ乗るのか! 若い頃憧れたのは「XJ」(40系)や「XJS」だったが、2009年にX351世代のXJが出てからは、イアン・カラムの前衛的なデザインに吸い込まれ、強く憧れるようになった。もーメチャメチャ芸術的に美しいしエリートっぽいじゃないですか! アレに乗れば貴族になれる! 私が買うなら、最廉価グレードの2リッターターボだ。なぜって普段乗りに使いたいから。私は燃費の悪いクルマを日常の足にするのは耐えられない。あのデカいボディーを2リッターで転がすのがステキ!! 新車価格は約1000万円だったけど、今中古車はいくらかなーと思ったら、2リッターターボは流通台数ゼロ! ガーン! 売れなかったのね……。私のような考えでXJを買う人って少ないのね。 仕方なく3リッタースーパーチャージャーを検索すると、200万円台で十分イケる。でも、3リッタースーパーチャージャーかぁ。きっと燃費の悪さに音を上げるだろうなぁ。金のわらじを履いて2リッターターボの出物を待とうか。故障? 21世紀製のクルマなんてそんなに壊れないでしょ!
快適でスポーティーでエリート感満点!
【アウディA6(F2)】 私は今の「アウディA6」にメチャメチャ憧れている。アウディらしくエリート感満点のデザインもさることながら、乗り心地が信じられないほどイイ! 最近まで「地上で最も乗り心地のいいクルマはA6」と思っていた。昨年新型「レンジローバー」が出て1位の座から滑り落ちたが、それでも猛烈に乗り心地がイイ。ものすごく堅牢(けんろう)なボディーが、路面から浮かんでいるかのように走りつつ、ステアリングには路面情報がバッチリ伝わってくる。低速を含めたあらゆる速度域で! 足は死ぬほどしなやかで、突き上げは限りなくゼロ! それでいてみじんもソフトすぎず、コーナリングはシャープでスポーティーで安定感抜群! しかもA6には「40TDI」という2リッターディーゼルモデルがある。以前、それをお借りして秋田までロングドライブして蕩(とろ)けました。あのエリート感満点のデザインと乗り味で、19km/リッターも走ってくれるんだから! アウディA6 40TDI最高! 中古車を検索してみると、うーん、まだ400万円くらいしてるなぁ。だったら、今の「プジョー508」でいいかなぁ。腰砕けでスイマセン。