沿道を華やかに彩るイルミネーション＝２日夜、神戸市中央区明石町（撮影・風斗雅博）

　異国情緒漂う神戸・元町の旧居留地を彩る街路樹イルミネーションの点灯式が２日、神戸市中央区明石町の明石町筋であった。この時期のイルミネーションは恒例行事となっているが、今年からエリアを拡大して電球の数を５倍にし、夜の神戸の活性化や景観向上を図る。２月末まで午後５時～同１０時に毎日点灯する。 【動画】夜の街路樹を淡く包み込むイルミネーション 　これまでは大丸神戸店西側で長さ約１１０メートルにわたり４万球の電飾が飾られてきた。今年から距離を計約５１０メートルに延ばし、電球も約２０万球に増やした。 　神戸市景観政策課によると近年、阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」（来年は１月２４日～２月２日に開催）の会場を旧居留地とウオーターフロントに分散させており、イルミネーションの拡大で両エリアの回遊性を高める狙いがある。 　点灯式では、同市の久元喜造市長が「（分散された）ルミナリエの作品をつなぐ光の回廊ができれば、全体の魅力が上がる」と話した。点灯の瞬間に立ち会った尼崎市の女性（６７）は「海外のような、ほかの街にはない雰囲気。上品な電飾の色がとてもすてきです」と目を輝かせていた。（村上貴浩）