北アルプスと八ケ岳 下山中の転倒や滑落相次ぐ 負傷した女性3人をヘリコプターで救助
長野県警松本署によると22日午前11時48分、北アルプス北穂高岳南稜(標高約2900メートル付近)で福島県須賀川市の無職女性(75)が滑落し負傷したと同行者から救助要請があった。松本広域消防本部消防署員と長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動し、午後1時15分に消防ヘリコプターに救助され松本市内の病院へ搬送された。女性は肋骨(ろっこつ)骨折などで重傷。女性は4人で北穂高岳から涸沢へ向けて下山中だった。 長野県警大町署によると同日午前11時、北アルプス白馬大池付近の登山道上(標高約2380メートル)で福井市のパート従業員女性(66)が転倒し負傷したと本人から救助要請があった。大町署山岳遭難救助隊員らが出動して同行下山し、大町市内の病院に搬送された。顔面を打っているもようという。この女性は同行者と2人で20日に栂池登山口から入山し白馬岳を経由して下山中だった。 この日は、北アルプス槍ヶ岳でも群馬県高崎市の会社員女性(60)が下山中に滑落し、長野県警ヘリコプターに救助されていた。 ◇ 長野県警茅野署によると22日午後1時33分、八ケ岳連峰の赤岳(標高2700メートル)で仙台市の会社員女性(48)が、下山中に浮き石で足を滑らせ転倒し負傷したと本人から救助要請があった。午後2時58分に長野県警ヘリコプターが救助し、松本市内の病院に搬送した。女性は鼻骨など骨折の重傷。女性は同行者と2人で22日に赤岳に入山、山頂から美濃戸口に下山中だった。 【随時更新】信州の山岳遭難の状況一覧(山域別)