見上げていたカキの木が見下ろす形に… 石川・珠洲市で約4キロに渡って高さ最大2.2メートルの崖出現 住民は悲鳴
北陸放送
地震の影響で、奥能登では地形の変化が生じています。石川県珠洲市では、長さおよそ4キロにわたり地表が盛り上がり、高さが最大で2.2メートルの崖が確認されました。 【写真を見る】見上げていたカキの木が見下ろす形に… 石川・珠洲市で約4キロに渡って高さ最大2.2メートルの崖出現 住民は悲鳴 石川県珠洲市若山町を流れる若山川沿いでは、およそ4キロにわたって地盤が隆起し、田畑を横切るように崖が形作られました。 国土地理院が人工衛星などを使って解析したところ、崖は高いところで2.2メートル、隆起した部分は幅100メートルから200メートルに及んでいて、一部は川の流れをせき止めて川幅を広げたということです。 地区に暮らす目久田睦雄さんは、自宅の土地が隆起し近くに2メートルを超える崖ができました。これまで自宅から見上げていたカキの木が見下ろす形になったといいます。 目久田睦雄さん 「平らだった。びっくりしたわいね。なんじゃこれ、ひどいことになったなぁと思った。田んぼもダメやなと思った。今後どうするかと言われるけど、ワシらでどうにもならんやろ」 この地域には、以前から地層が曲がってできる背斜構造の存在が知られていますが、政府の地震調査委員会は崖が今回の地震で地表に現れた「断層」かどうかについては結論が出ていないとしています。
北陸放送