プレミアムクラスのクロスオーバーモデル、スズキ「GSX-S1000GX」の実走燃費を計測する
リッター4気筒あるある!? 渋滞気味では燃費が伸びず
the「燃費」の市街地計測は、都内外苑周辺から出発します。青山一丁目交差点から国道246号で赤坂、皇居方面へ。桜田門を経て大手町のオフィス街に入り、一時停止が多くある路地を巡ってから銀座方向へ。そのまま晴海を経て最終的に首都高湾岸線沿いを走る国道357号の東雲付近まで、12.5kmで計測しています。 「GSX-S1000GX」は、ライディングフォームが高いアイポイント、かつリラックスしたもので市街地走行がラク。前後に150mmのストロークをもつサスペンションと電子制御セミアクティブの組合せも印象的。 スズキドライブモードセレクター(SDMS)で「C(コンフォート)」を選択すれば、サスペンションの動きも滑らか制御となり、アスファルトの継ぎ目、マンホールの段差も見事に吸収してくれます。それでいてブレーキング時に大きなピッチングを出すことも無く、まるで舗装したての道路を走っているかのよう! 本題の燃費ですが、市街地で信号待ち、渋滞での1速移動が多かったこの日、燃費値が伸びることはなく、12.5kmの距離を40分弱で移動して13.3km/lとなりました。 この取材後、自宅までの20.7kmを別のルートで走行した参考データとしては16.0km/lを記録。道路状況によって変わるという好例だと感じました。
高速道路計測では、移動アベレージで意外に変わる
高速道路での燃費計測は2区間で計測しています。1区間目(往路)はアクア連絡道「木更津金田IC」から館山道の南端「富浦IC」直近のコンビニまでの53.8km、2区間目(復路)は「富津中央IC」から館山道に流入し、「木更津JCT」からアクア連絡道を経由して「木更津金田IC」までの25.3kmで、合計79.1kmの距離です。
往路は制限速度80km/hから始まり、館山道に流入してからは100km/hへ、南下して「富津中央IC」を過ぎると片側1車線となり、制限速度は80km/hから70km/hへと下がります。 復路では、100km/h制限からはじまりアクア連絡道に入ると80km/hとなります。両区間とも館山道ではアップダウンの連続という特徴を持ちます。 「GSX-S1000GX」の高速道路移動は、クルーズコントロールを使いながら楽勝の一言。おそらく海外ではパワフルなエンジンを活かして150km/h巡航だって楽勝でしょう。 ETC2.0車載器も標準装備なので、増加するインターチェンジ出入口の「ETC専用」化の波にも動じません。 燃費の傾向としては、移動速度が次第に低くなる往路が21.3km/lで、復路が19.5km/lと移動速度によって明確に変化するタイプでした。平均では20.4km/lとなっています。