加冨神社で「鏡餅焼き神事」 四日市、家内安全と五穀豊穣願う 三重
【四日市】三重県四日市市波木町の加冨神社(有竹政史・竹村幸夫氏子総代)の氏子有志と同市貝家町、波木町自治会(村木久富・水谷薫会長)は7日、150年以上続く伝統の「鏡餅焼き神事」を同神社で実施し、家内安全と五穀豊穣(ほうじょう)を祈念した。 神事は、年頭に神官が約390軒の氏子宅を回って神棚をおはらいする神棚祭から始まり、7日朝、氏子らは薄く切った鏡餅としめ飾りを手に同神社に詣でる。 氏子らは、境内中央の直径約3メートルの穴にたかれたかがり火にしめ飾りやお札を投げ入れ、無病息災を願いながらおき火で餅を焼き、年始のあいさつを交わし合っていた。 同市釆女町の加藤秋雄さん(75)は「生まれ育った地域の氏神さんの神事、気持ちが引き締まります」、竹村氏子総代(72)は「地域の伝統行事を若い世代に引き継いでいきたい」と、それぞれ話していた。