【福岡ボート(サマータイム)一般】田頭実 行き着く先は福岡10V
<20日・福岡ボート・3日目> 難水面を乗りこなした。得点率3位で予選ラストを迎えた田頭実(56)=福岡=は、前半4Rで1周2Mでの大逆転劇で白星を挙げると、後半9Rも3着で着実にポイントを加算。得点率で猛追してきた西山貴浩や杉田篤光を振り切り、準優1号艇の椅子を守り切った。 機力も手応えは十分。伸びに関しては「守田(俊介)君はもちろんだけど、中井(俊祐)君や杉田(篤光)君の方が上だね」と上がいるのは認めつつも、「行き足や回り足はいいし、足は問題ない」と出足系統には自信あり。伸びで分が悪いのは想定内で、イン屋として仕事ができる仕上がりになっている。 これで区切りの当地10Vが見えてきたが、「もう何回も挑戦して失敗しているしね。大それたことは考えていないよ」と笑い飛ばすが、もちろんVへの意欲はひとしお。「今節は水面が悪いし、何としても最終日の出走回数を一回にしないとね」。それはすなわち優出を意味するとあって、第二関門突破へぬかりはない。 前期(昨年5~10月)に犯したF2の影響で今期(昨年11月~)はまだ出走回数が少ないとはいえ、現在勝率は5.93と低め。A1残留へ勢いを付けるためにも、ドル箱水面の福岡で闘志は燃え上がっている。「少しでも勝率を上げないとね。全てのレースで1着を取るつもりで行くよ」。となればやはり行き着く先は福岡10V。区切りのVまで全身全霊で突っ走る。(森 大輔)