【コンサル就活で必須】フェルミ推定で鍛える「論理的思考力」と「説明力」
近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「フェルミ推定面接の実例と答え方」を紹介する。 【この記事の画像を見る】 ● フェルミ推定で論理的思考力と説明力が試される フェルミ推定とは、「一見予想もできず捉えどころのない未知の値を、いくつかの手掛かりを使って論理的に推論し、短時間で概算すること」です。 解答するためには論理的思考力や説明能力などの総合的な「地頭力」が求められるため、コンサルティングファームの採用選考において最頻出問題となっています。 初めて取り組む人には難しく見えるかもしれませんが、回答の手順を頭に入れ、有名コンサルティングファームの問題に挑戦することで、論理的思考力や説明能力が自然と身につき、無理なく解けるようになります。 では、さっそく次のフェルミ推定問題に挑戦してみましょう。 ● 実際のコンサルの入社試験に挑戦! 面接官: 今、この瞬間に何個の野球ボールが浮いているでしょうか? 【回答のヒント】 ・ 「いつ、誰が、どうしている時に浮いている野球ボール」の数を推定するのか、推定対象を明確にしましょう。 ・ 浮いている野球ボールの数はよくわからないので問題のとらえ方を変えて、「今、野球をしている人はどの程度いるのか」「1人あたり何個のボールを浮かせているのか」と分解して考えてみましょう。 ・ 野球をしている人の中には、プロ野球選手もいれば、部活動の学生やバッティングセンターで遊んでいるような人もいます。推定の範囲も明確にしましょう。 ※最終的な数字の正確性よりも「どう考えるか?」が問われています。