『琉球フェスティバル2024』

過去、琉球フェスティバルは大阪、東京という2大都市で開かれ、毎年どちらも大いに盛り上がりを見せてきた。アーティストの顔ぶれにしても、それぞれの工夫により独自性を誇ってきた。土地柄もあるのだろう、それぞれの「楽しみ方」を体感できるのも魅力であったのだが、2014年の開催を最後に大阪公演は休止となった。 全ての写真はこちら しかし今年、実に10年ぶりに「大阪の琉フェス」が帰って来ることとなった！　八重山民謡の大御所から、ポップ・ロックや島唄のスターたち、高名な創作エイサー・チームと幅広く、「これはすごい！」と確信できる実に魅力的なラインナップである。公演は、7月13日(土)大阪城音楽堂にて。熱いライブが待っている！ チケットは発売中。 ★出演アーティストのコメント動画はこちら！ https://ryukyufestival.com/%e7%90%89%e7%90%83%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%90%e3%83%ab%e5%a4%a7%e9%98%aa-%e5%87%ba%e6%bc%94%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b9%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%82%b3/ ≪出演者紹介≫ 〇大工哲弘 with 苗子 戦後の沖縄文化を象徴する1曲「沖縄を返せ」をうたい続け、八重山歌謡の筆頭としての活動も怠ることがないのが「だいくさん」。パートナーの大工苗子のほうが人気がある、と舞台上からダンナがクドくのも当然の、キュートな踊りとお琴を担当する大工苗子もお見逃しなく。 〇パーシャクラブ 10年ぶりのニュー・アルバム『Parsha cluB EISA SELECTION』を昨年発表し、結成30周年の記念イベントも大成功させたパーシャ。八重山歌謡出身の新良幸人のボーカルをメインにした、上地正昭ら演奏陣との抜群のコンビネーションは、現在の沖縄音楽の支柱の一つだ。 〇宮沢和史 なによりTHE BOOM時代に放ったビッグ・ヒット「島唄」で知られるシンガー＆ソング・ライターだが、沖縄音楽の未来を見据えた複数のプロジェクトを立ち上げ、「第二の故郷」に貢献していることでも知られる。今年2月には、音楽生活35周年を記念して、ふるさとの山梨県甲府市で特別イベントを開催。 〇島袋優（BEGIN） 今年の島袋優は忙しい。BEGINとしての活動と並行し、2月には初のソロ・アルバム『55rpm』をリリース、さらには彼のもう一つの顔である絵画・デザインの世界でも個展を開催し話題を呼んだ。大阪の琉フェスでは、きっとそのエッセンスに触れることができるはずだ。 〇ネーネーズ 「沖縄音楽ブーム」を牽引してきた美しい歌声と琉装の女性たち。現在は、上原渚を筆頭とし、新加入の狩俣幸奈も加えた4人で活躍する。小さな頃から鍛えた「唄三線」の実力は、大師匠である知名定男のおメガネにかなうほどのものだ。華やかな舞台を期待しよう。 〇HoRookies 沖縄への愛をバンド・サウンドに溶かしこむ、その最新のスタイルを聴かせる注目の4人組。2014年、本島の浦添市で結成され、2019年に発売したファースト『HoRookies』が、地元沖縄でCDショップ大賞を獲得した新進気鋭だ。 〇きいやま商店 たった3人のチームとは思えないダイナミックなステージで、全国にたくさんのファンを持つ「石垣島・愛！」の男たち。最新作は、本年8月に開催される「第2回沖縄空手少年少女世界大会」のテーマ「全力全開心技体」……グラム・ロック風味のエイサー、会場で聴きたい！ 〇島袋辰也 本島系の伝承歌を今後支えてくれるであろう、重要な役割をになう一人がこの人物。本土では名前はあまり知られてはいないが、島唄ファンなら彼の唄三線の奥深さはわかっている。沖縄市泡瀬出身という、いわゆる「コザ派」の名手だ。 〇仲宗根創 戦後の島唄をクリエイトした偉人、登川誠仁の薫陶を受けたのが仲宗根創。小さな頃から、先輩の照屋林賢（りんけんバンド）たちにも実力を見いだされ、今や本島系島唄の代表格に成長した。最新アルバムは『縁-enー』。 〇琉球國祭り太鼓 創作エイサーと沖縄空手（てぃー）の勇壮を伝える大集団も「大阪の琉フェス」に登場！　1982年に沖縄市で結成された一団が、今や、沖縄の独自性を世界へ届ける実質上の文化大使として活動を続ける存在に。 出演者の紹介文：藤田正（音楽プロデューサー、評論家）