ウクライナ、露攻撃で50万人が暖房断たれる ゼレンスキー氏「あえてクリスマスに」非難
ロシアによる侵略を受けるウクライナ各地で25日、露軍の大規模なミサイル・ドローン(無人機)攻撃があった。ウクライナのゼレンスキー大統領は露軍が電力インフラを狙って70発以上のミサイルと100機以上のドローンを発射したと指摘。「あえてクリスマスを攻撃の日に選んだ」とロシアを非難した。 ウクライナのクレバ副首相によると、この攻撃により東部ドニプロの火力発電所の従業員1人が死亡。東部ハリコフ州では50万人が暖房の供給を断たれた。 露国防省はこの攻撃について「高精度の長距離兵器とドローンを使用し、ウクライナの軍需産業を支えている電力インフラを標的とした」などと主張した。 一方、ウクライナ軍は25日、24~25日にかけて同国軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州ルゴフに所在する露軍第810海兵旅団の指揮所を攻撃し、損害を与えたと発表した。攻撃は露軍を弱体化させる作戦の一環だと説明した。 同州のヒンシュテイン知事代行も25日、ルゴフがウクライナ軍の砲撃を受け、4人が死亡、5人が負傷したと主張。複数の建物が損傷したとしたが、同露軍旅団の指揮所が攻撃されたかには言及しなかった。 前線の戦況を巡り、露国防省は25日、ウクライナ東部ドネツク州の集落1カ所を新たに制圧したと主張した。ウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」は同日、これとは別に同州の集落2カ所が露軍に制圧されたと報告した。