井上尚弥を米NY大歓迎「日本ボクシング界始まって以来、初の人物じゃないかな」大橋会長も驚き
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が10日、羽田着の航空便で米ニューヨークから帰国した。6日に全米ボクシング記者協会(BWAA)選出の23年の年間最優秀選手賞(正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)の授賞式を兼ねた夕食会出席などのため、5日から同地に滞在。7日にヤンキースタジアムでMLBヤンキース-ドジャース戦を観戦し、ドジャース大谷翔平投手、山本由伸投手のプレーを見守った。帰国前日の8日には契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社主催興行視察のため、スポーツの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンを初訪問するなど充実した日々を過ごした。 【写真】報道陣の取材を受けた井上と大橋会長 井上と同行した所属ジムの大橋秀行会長(59)は「東京ドーム開催もそうですが、夢のような出来事ばかりだった。ヤンキースタジアムで隣の座席でパウンド・フォー・パウンド(井上)がいて、山本由伸投手が(ヤンキース主砲)ジャッジ選手を抑えこんでしまうという光景をみて、ずっと鳥肌が立ちましたね」と感慨深く口にした。 ヤンキースタジアムのスタンドに姿をみせた井上に向けて大歓声が起こり、BWAA授賞式や滞在先のホテルでも現地の少年たちが井上を出待ちし、写真やサインを求めてきたシーンを何度も目撃したという。同会長は「中学生、高校生ぐらいの少年たちが写真を撮ってくださいと。すごく興奮して震えていた。日本ボクシング界始まって以来、初の人物じゃないかなと。それが1番、驚きました」と振り返っていた。