ヤンキーが「ヌー」でけんか…うちなーんちゅなら分かるよね~? 南城市で「沖縄あるある」30点展示
【南城】「沖縄あるある」があふれる空間が南城市知念久手堅の市地域物産館にある。客全体の4割を占める地元民は「分かる~」を連発。観光客は自分がどこまで沖縄通かが試される。風習、食、言葉遣いなど約30の話題を網羅した力作の展示スペースだが、企画した市観光協会のスタッフは「今はまだまだ取っかかり」と話す。よりディープな内容にリニューアルし、夏休み前まで続けるという。(南部報道部・平島夏実) 【写真】ヤンキーが「ヌー」でケンカする…「沖縄あるある」の展示の一部 展示は3月上旬、「南城アーケード街」と名付けて始めた。物産館には市のキャラクター「なんじぃ」のオリジナルグッズだけでも80アイテム以上あり、県内外にファンが多い。斎場御嶽(せいふぁうたき)を拝んだついでに来店するリピーターもいる。何度来ても楽しんでもらえる空間にしようと、スタッフの青山千春さんと與那嶺眞裕(ただひろ)さんが中心となって手がけた。 紹介している「沖縄あるある」は、「送料が商品の値段を上回る」「自動車教習所のことを『じれん』と呼ぶ」「卒業式はお菓子のネックレスを配りがち」など。「牛乳パックの容量は1リットルではなく946ミリリットル」という項目では、米軍統治下でガロンが単位の工場が造られた名残だと説明。4分の1ガロンが約946ミリリットルに当たる。 物産館店長の宮里優也さんが「これだけは絶対入れて」と推したのは「ヤンキーが『ヌー』でけんかする」。青山さんは、少年時代の店長は「やられる側」だっただろうなと想像しながら、リーゼントヘアの2人がにらみ合う絵を添えたという。 他に沖縄の難読地名クイズのコーナーもある。めくると答えが分かる仕かけで、「読みづらいランク1」には奥武(おう)(南城市)、ランク3には為又(びいまた)(名護市)、伊釈加釈(いじゃかじゃ)(座間味村)、西武門(にしんじょう)(那覇市)などを選んだ。 社会科見学で訪れる地元の小学生からデイサービスのお年寄りまで「読み始めると止まらない」(青山さん)という展示の数々。物産館は午前9時から午後6時まで、年中無休で営業している。