筥崎宮で「玉せせり」、締め込み姿で幸運の玉を奪い合う…初詣客ら歓声「邪気が払われていいことありそう」
福岡市東区の筥崎宮で3日、新春恒例の神事「玉せせり」が行われた。締め込み姿の男衆約200人が陸側と浜側の二手に分かれ、触れると幸運を授かるという木製の玉(直径約28センチ、重さ約8キロ)を奪い合った。 【写真】大勢の初詣客でにぎわう太宰府天満宮
神事は室町時代に始まったとされる。男たちは末社の玉取恵比須神社から本殿までの約250メートルを「オイサ、オイサ」の掛け声とともに、力水を浴びながら競り合った。勇壮な姿に初詣客らが歓声を上げていた。
本殿に控える神職に玉を渡すのが陸側なら豊作、浜側なら豊漁になるとされ、今年は陸側が渡した。初めて見たという近くの会社員(31)は「感動した。邪気が払われていいことがありそう」と笑顔を見せた。