「笑っていいとも!」“奇跡の共演”に業界内からも驚きの声
国民的長寿番組の「笑っていいとも!」(フジテレビ)が3月31日をもって、32年の歴史に幕を閉じた。昼の最終回は、ビートたけしがテレフォンショッキング最後のゲストを務め、平均視聴率16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。また、同日夜に放送された特別番組「笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号」では、各曜日のレギュラー陣に加え、70人にも及ぶ旧レギュラー、そして、司会者・タモリ憧れの女優・吉永小百合が中継で出演するなど豪華なメンバーが顔を揃え、平均視聴率は28.1%、瞬間最高視聴率は33.4%を弾き出した。 “視聴率低迷打破”という大義名分のもとに終了が決まった同番組だが、皮肉なことに最終回が近づくにつれて盛り上がりを見せ、最後は高視聴率をマークした格好だ。 ■不仲説を越えて、「とんねるず」と「ダウンタウン」が絡んだ!? まさに有終の美を飾った同番組であったが、中でも放送終了後も様々な憶測を呼び、話題となったのが売れっ子お笑いコンビの共演シーンだ。タモリと明石家さんまとのトークに、「ダウンタウン」、「ウッチャンナンチャン」が加わり、その後に「とんねるず」、「爆笑問題」が乱入。さらには、「ナインティナイン」まで登場し、ネット上でも「奇跡の共演!生きてて良かった」や「カオス状態」、「久々にテレビで興奮した」など賞賛の嵐となっている。 その背景には、単に大物芸人たちが一堂に会しただけでなく、今回の出演者たちの中には、長らく共演NGや不仲説がささやかれていたコンビ同士がいたこともある。それだけに今回の“ビッグサプライズ”は視聴者だけでなく、業界内にも衝撃を与えたという。 「元々『とんねるず』は、自分たちが持っていた多数のレギュラー番組枠を吉本の芸人たちに横取りされてきた過去があり、吉本所属の『ダウンタウン』にあまり良い感情を持っていない。『ダウンタウン』も東京進出後は、勢いもあり怖いもの知らずだったので、当時ひと足早く売れていた『とんねるず』を目の敵にしていたフシはある。リップサービスも含めタブーなことをあえて口にする、石橋と松本がぶつかるのは当然だし、双方の相方である木梨と浜田にも不仲が囁かれていた」とは芸能プロダクション関係者。 番組では、なかなか出番が来ない状態にしびれを切らした石橋が「なげーよ」と乱入すると、松本は「ネットが荒れる~!」を連発。これに対して石橋が、「松本が『ネットが荒れる』って言ってたよな」とあえて触れ、「ネットで見たら『キーマンは石橋』って書いてあったから(出てきた)」と言い、不仲説を逆手に取って会場の笑いを誘った。 このシーンについて、別の芸能プロダクションの社員は語る。 「『ネットが荒れる~!』と言うにとどめた松本さんに比べ、かなり踏み込んだ発言をした石橋さんの評価は高い。もっとも最近の『とんねるず』はレギュラー番組も減っており、なりふり構わず話題になることには何でも絡むといった姿勢も、今回の言動に表れていたのでは…」