「春の女神」ギフチョウ ひらひらと 浜松・渋川の保護区で命つなぐ
春の陽気に包まれる山道をひらひらと舞う小さなアゲハチョウ。浜松市浜名区引佐町渋川の枯山で「春の女神」ギフチョウが命をつないでいる。 【動画】春の女神、ギフチョウ命つなぐ 浜松・渋川の保護区 2日は、風も弱く午前中から気温が上がったこともあり動きが活発で、10頭ほどが山道に数輪咲くカタクリやスミレの花の蜜を吸ったり、縄張りを争って追いかけあったりする様子が見られた。 日本の固有種でアゲハチョウ科に属し、羽を広げた大きさは約5~6センチ。黒と黄色のしま模様で、後翅(こうし)にオレンジ、青、赤色の模様があるのが特徴。春いちばんに羽化することから「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」と呼ばれている。 同所は静岡県内に残された貴重な生息地で、市の条例で卵や幼虫、幼虫の食草となる「ヒメカンアオイ」を含めた採集が禁止されている保護区。今年は3月15日に初見が確認された。
静岡新聞社