申し込み殺到「JRE BANK」特典“フル活用”のコツ 日常的に使いやすいのは「Suicaグリーン券」
3大メガバンクでは2020年や2021年にATM手数料が無料になる条件が変更になり、給与や年金の受け取り、投資信託の利用、紙の通帳をやめてインターネット通帳にするなどの条件が課せられるようになった。筆者はそれらの条件を達成できていないため、ATM手数料がかからない平日昼間に出金するよう心掛けている。 キャッシュレス決済が増えてATMでの出金はかなり少なくなったが、どうしても現金が必要になることもある。そんな出金のタイミングを考えなければいけないストレスがJRE BANKではなくなる。しかも駅を利用するついでに現金を引き出せるのが実に便利だ。
■銀行取引でJRE POINTが貯まる 最近では給与振込、投資信託の利用など、銀行取引でポイントが獲得できるケースが増えてきた。JRE BANKでもプレミアム会員以上ならJRE POINTの獲得倍率が2または3倍になり、他行への振込や他行からの振込、給与などの受け取りでそれぞれ2または3ポイントを獲得。JRE BANKからビューカードの利用料金を5000円以上口座振替することでも、毎月10ポイントが得られる。
これらの銀行取引の回数が、翌月の会員ステージの決定にも影響する仕組みだ。会員ステージ決定は残高または取引件数の条件において、どちらか上位ステージになったほうが優先されるので、仮に残高が50万円以上に及ばなかったとしても、取引件数が10件以上あれば会員ステージはプレミアムになる。 JRE BANKではJCBブランドのデビット機能付きのキャッシュカード「JRE BANKデビット」が発行され、このカードで即時払いのデビット決済することでも、500円につき1ポイント(20歳以上)が貯まる。ただビューカードのクレジット払いのほうが1000円につき基本5ポイントとポイント還元率が高い。
なお、特典の対象となるビューカードとは、「ビュー・スイカ」カードや「JRE CARD」、「ビックカメラSuicaカード」など、JR東日本グループのクレジットカードのこと。提携他社が発行する「イオンSuicaカード」や「ANA Visa Suicaカード」など(「ii」マークがあるカード)は対象外となる。 ■口座開設で最大6000ポイント 現在、実施中の口座開設キャンペーンも見逃せない。このキャンペーンではJRE BANKの口座を開設し、期間中の判定日に3万円以上の資産残高があれば3000ポイント、ビューカードの利用料金の引落で1000ポイント、給与などの振込で2000ポイントと、最大6000ポイントがもらえる。しかも2025年4月30日までとキャンペーン期間が1年近くと長い。なお、第1期のキャンペーンは2024年6月30日までとなっている。
綿谷 禎子 : ライター