ウィリアム皇太子、ヘンリー王子が就くはずだった役職に チャールズ国王から陸軍航空隊大佐を引き継ぐ
ウィリアム皇太子が新たな役職に就任したことが明らかになった。今週英国王室が正式に発表した。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
新聞「インディペンデント」によると皇太子が就任したのは陸軍航空隊大佐。王室は「国王はこの役職を正式に皇太子に引き継ぐ。この役職は国王が皇太子時代に31年間務めていたものだ」とコメントしている。
同紙はこのニュースがヘンリー王子に大きなショックを与えただろうと報じている。王子はアフガニスタンで実戦に参加した経験があるが、2度目に派遣された時陸軍航空隊に所属していた。イギリスマスコミは王子が王室を離脱しなければ、この役職には皇太子ではなく王子が就任しただろうと見ている。
王子が陸軍での経験を誇りにしているのは有名な話。自分に譲られるはずだった役職に皇太子が就いたのは、王室離脱を自ら選んだ王子にとっても面白くないことだというのがイギリスマスコミの見方である。 (写真はパイロットの訓練課程を修了した王子を祝福する国王)
皇太子も王子も軍のパイロットとして訓練を受けている。将来の君主である皇太子は命を危険に晒すわけにいかないので、王子のように実際の戦闘には参加していない。しかし捜索救助のパイロットとして訓練し、その後航空救急隊のメンバーとして活躍していた。
イギリスマスコミは、英国王室がこの人事をヘンリー王子の帰国に合わせて公表したことに注目している。王子は今週イギリスに単独で帰国、現地時間5月8日(水)に開催されたインビクタスの10周年を祝う記念礼拝に出席した(写真)。イギリス滞在中に国王とは「対面できない」ことを王子のスポークスパーソンは発表、「国王の予定がいっぱいだから」と説明していた。このタイミングでの人事発表に意味があったとしても、単なる偶然だったとしても国王と王子の関係が良好とは言えないのは確実。王子がこのニュースをどう受け止めたのか、関係者の証言を待ちたい。