【クチボソだと思ってた】田んぼに海水魚?おせち料理『田作り』の秘密
お正月といえばのおせち料理。釣り人としては魚料理が入っているとちょっと嬉しくなったり…。そんなおせち料理の定番品に気になる魚料理があった…! 【画像】これが田作り、おせち料理にかかせない。
田作り
エビや数の子など、おせち料理には魚介類が含まれていることは多い。 豪華なものになるとスモークサーモンやサワラなど、その種類はどんどん増えていく。 そんな中、栗きんとんや伊達巻に並ぶ、定番品ともいえる魚料理がある。 田作り。 乾燥させて炒ったカタクチイワシを砂糖やみりん、醤油で味付けしたものだ。
カタクチイワシなのに何故「田」の文字が入るのか?
幼少の頃の記者はカタクチイワシの存在を知らなかった。 しかしモツゴ(クチボソ)なら知っていたので、田作りの魚はモツゴだと思っていた。 そんな話題はさておき、田作り、つまり田んぼの「田」の字が含まれているのにもかかわらず、使われている魚は海水魚である「カタクチイワシ」なのだ。 それは何故なのか? 諸説あるが実は昔、豊漁だったイワシを田んぼに肥料としてまいたところ、五万俵もの豊作に恵まれたというのだ。 つまり、たくさんの卵からなる「数の子」が子孫繁栄を願って食べられるように、『田作り』は五穀豊穣を願って、カタクチイワシが食べられるようになったのだそうだ。