「上宇部まだまだクラブ」が全国老連会長表彰【宇部】
上宇部地区の60歳以上でつくる上宇部まだまだクラブ(藤井芳治代表、105人)が、今年度の全国老人クラブ連合会会長表彰(優良郡市区町村老人クラブ連合会表彰)を受賞した。発足から2年という短期間で100人を超える組織に急成長し、日帰り旅行や清掃活動などを通して仲間づくり、地域奉仕に取り組んでいるところが認められた。 1966年に結成された上宇部老人クラブ連合会(上宇部シニア会)が前身。会員減少とコロナ禍で消滅同然だった会を、2022年につくり直した。「まだまだ老人ではないよ、もっとやれるよ」という思いを込めて、まだまだクラブに名称変更した。 以前は、まず自治会で老人クラブ会員となって活動するという形を取っていたが、その規制を無くした。参加したい活動に自由に参加できるスタイルを一番大事にしている。清掃活動は、それに関係する部会がやるものだという固定概念がありがちだが、そのバイアス(偏り)も無くし、集まりたい人が行事の一つとして楽しみながら清掃するようにしている。 宮島(広島)の紅葉狩り、呼子(佐賀)のイカを味わう旅、常盤公園や琴崎八幡宮の清掃活動などを実施。行事ごとに、チラシの郵送や口コミで参加者を募っている。近所の人や友人を誘って参加し入会する人が多く、行事のたびに会員が増えている。 27日は受賞報告を兼ねて、上宇部会館で餅パーティーが開かれた。参加した赤間順子さん(70)=山門=は「老人クラブは老人の活動というイメージが強く抵抗があったが、今は名称が変わって参加しやすくなった。活動が少しでも地域活性につながれば」、池冨士淑江さん(74)=開2丁目=は「みんなでやろうという雰囲気が気に入っている。清掃も、触れ合い活動としてやれば気持ちがいい」と話していた。 藤井代表(76)は「受賞を機にクラブを知ってもらい、もっと仲間を増やしていきたい。来春は花見の旅を企画するなど、新しいことをやっていきたい。家から外に出て、一緒に楽しみましょう」と呼び掛けている。 今年度の同会長表彰は県内で6団体・個人が受賞した。