20勝目を挙げた鈴木愛選手（写真：Getty Images）

　鈴木愛が国内女子ツアーのVポイント×ENEOS ゴルフトーナメント（鹿児島県／鹿児島高牧カントリークラブ）で2週連続優勝、ツアー通算20勝目。最終ラウンドは悪天候により9ホールに短縮され、小祝さくらとのプレーオフを制した。 ―20勝目を挙げた気持ち 　ハーフだったので実感はまだないですが、昨日からショット、パットと納得のいくプレーが少なかったので、その中ではこの短時間でよく修正できたと思います。特にショットが安定したので、その分ショートサイドに行ってもピンを狙えたのでバーディに繋がったと思います。 ―ショットの修正点 　全体的にドローヒッターですがドローを意識し過ぎて、ドローがきつくなっていました。練習場でカット目に打ってやっと今日の時点でストレートくらいまで戻ってきて、あとは動画を見たらアドレスをした時にボールと足の距離が遠かったので少し近づいたのと、前傾も少し強かったので上体を立って構えるようにしたのが良かったと思います。 ―9ホールを振り返って 　出だしのボギーはミスパットというよりは、ラインが思ったよりも浅かったので、もう少し深く読めば良かったかなと思う程度でした。13番のロングホールからが勝負だと思っていたので、それまでにイーブンに戻せたのは大きかったと思います。 　13番のサードショットも寄らなかったですが、焦ることなくできたのは経験を積んできている、短縮競技なので怒っていてもしょうがないと気持ちを切り替えてやっていました。 ―小祝選手とのプレーオフになった 　若い娘たちにガンガン押されているので、ちょっと待ったをかけたいなと思いましたし、まだまだやれることを見せつけたかったです。 　ここ数年、少し結果が出ないことが多かったので「今年の鈴木愛は違うぞ」というところを見せつけたかったですし、以前の強かった頃の強さとはまた違う強さかなとは思います。苦しいこの数年があったおかげで忍耐力も強くなって焦らず出来ているので、そこは成長できたと思います。 ―雨が嫌いだったと思うが 　以前は滑るイメージがあったので、雨の中でドライバーを打つのがすごく嫌でしたが、今のドライバーに変えてから滑るイメージがなくなりました。この雨の中でも精度が高いショットが打てていたのでクラブのおかげもあるかと思います。 ―次戦は3週連続優勝がかかる （次戦の）コースは嫌いではないですが、グリーンが読みにくいです。読めればスコアが出るんでしょうけど、キャディさんにラインを読んでもらいます。