シンデレラストーリーのその先へ ショーン・ベイカー監督『ANORA アノーラ』予告編公開
2025年2月28日に日本公開される映画『ANORAアノーラ』の日本版ポスタービジュアルと予告編が公開された。 【写真】『ANORAアノーラ』場面写真 第77回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した本作は、『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』『レッド・ロケット』のショーン・ベイカー監督最新作。ニューヨークを舞台に、ロシア系アメリカ人ストリップダンサーのジェットコースターのようなロマンスと騒動をユーモラスかつ真摯に描いていく。 NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラ(マイキー・マディソン)は、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした2人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚。幸せ絶頂の2人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第2章が幕を開ける。 主人公のアノーラ、通称アニーを演じたのは、クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演したマイキー・マディソン。アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァンをマーク・エイデルシュテインが演じた。そのほか、『コンパートメントNo.6』のユーラ・ボリゾフ、『タンジェリン』にも出演したカレン・カラグリアンらがキャストに名を連ねた。 公開されたポスターには、満面の笑みを浮かべ、幸せそうに抱き合うアニー(マイキー・マディソン)とイヴァン(マーク・エイデルシュテイン)の姿が大きく描かれている。だが、下部にはひび割れと「おとぎ話? ううん、現実(リアル)」という不穏なコピーが添えられている。 あわせて公開された予告編は、アニーが大富豪の御曹司イヴァンと運命的な出会いをはたすシーンからスタート。イヴァンの契約彼女になり、ラスベガスで豪遊、ついには結婚式をあげ、超高価な結婚指輪もゲットし、とんとん拍子にことが運ぶ。しかし、彼らの結婚を無効にしようと2人の男が自宅を訪ねてきたことから、雲行きが怪しくなってくる。
リアルサウンド編集部