武豊騎手騎乗のダービー馬「キズナ」のCD発売話題に
関根奈緒「この歌は大切に届けたい」
「キズナ きらめく風になれ」を歌うのは関根奈緒だ。2007年1月にユニバーサルシグマから「ひまわり」でメジャーデビュー。大阪との関わりも深く、阪神淡路大震災の復興10周年で作られた「君の住む街」という震災をテーマにした楽曲もある。 そんな経緯から、今回も彼女に白羽の矢が立ったという。作詞は島田明宏。作家、競馬エッセイストで、「優駿エッセイ賞」選考委員も務める。1990年より武豊騎手の米国遠征に同行。「消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡」で2011年度JRA賞馬事文化賞を受賞。 作曲の田村武也は音楽プロデューサー。岩崎宏美・早見優・香西かおりなどを手掛けている。いわば、三者の絆の結晶が歌になったとも言える。 「競走馬が好きです。G1のレースとか、お弁当を持って競馬場に行ったこともありますよ。キズナは写真や動画でしか見たことなかったんですが、実際に京都や大阪の競馬場のパドックで直に見た時は迫力ありましたね。この歌は大切に届けたいと思っています。5月に東京でライブが決まってます、その時に歌います。そのあと、大阪でもやっていく予定です」と、関根は意気込みを語る。 キズナの次走は天皇賞春(G1・5月3日)―。馬主、調教師、騎手、さらにはファンとの絆とともに、馬場を思い切り疾走するに違いない。ただ、多くの期待と希望を背負い、世界に挑んだ第80代ダービー馬は、今年いっぱいで引退の予定だという。 (文責/フリーライター・北代靖典)