『哀れなるものたち』撮影監督が語る独特な世界観の裏側 映画『ドラキュラ』から着想
ヨルゴス・ランティモス監督の新作『哀れなるものたち』は、ヴィクトリア朝時代を舞台に、型破りな科学者(ウィレム・デフォー)の手によって生き返った主人公ベラ(エマ・ストーン)が自由を求めて旅に出る姿を描いている。 その一風変わった物語をレンズ越しに支えたのは、撮影監督のロビー・ライアン。アカデミー賞ノミネート歴を有するライアンは、映画『女王陛下のお気に入り』でもランティモスとタッグを組んだ。 ライアンによると、本作の撮影方法は、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『ドラキュラ』(1992)から着想を得たという。 「本作は、あらゆる面で人造的です。『ドラキュラ』は加工背景といった初期のテクニックに加え、クレイジーな照明効果を多用していて、狂気を本当に楽しんでいるようでした。私たちは、いかにそれが刺激的であったかということに夢中になりました」