「飯南、飯高の情報発信を」カメラマンの山下さんに委嘱 三重・松阪
尾鷲市出身、松阪市地域おこし協力隊に
地域活性化などに取り組む三重県松阪市地域おこし協力隊の隊員に着任した元警察官でフリーカメラマン・山下竜也さん(37)=飯高町宮前=の委嘱式が3日午後2時から市役所であった。竹上真人市長から委嘱状を受け取った山下さんは職能を生かし「飯南、飯高地域を発信していきたい」などと意気込みを語っていた。 山下さんは尾鷲市の出身。県立尾鷲高校、大阪法律専門学校を卒業し、大阪府警に入庁した。2015(平成27)年に退職するとカメラマンに転身。コロナ禍を経て20(令和2)年に帰郷し、グラフィックデザイナーの佳苗さん(39)と結婚した。4月1日に飯高町宮前に移住するまでは、佳苗さんの出身地のいなべ市で生活。「互いの実家から中間点にある」との理由で、隊員着任に関わらず松阪への移住を検討していた。空き家バンクを通じ出合った物件は2人の新居兼、山下さんの「大鷲写真事務所」、佳苗さんの「granne design」の事務所にもなる。 委嘱状を受け取った山下さんは「飯南、飯高地域を撮影し、いろいろな人に行きたいと思ってもらえるよう写真の技術、自分の力を使っていきたい」と抱負を述べた。 地域おこし協力隊は総務省による過疎地への移住促進と地域活性化を目的とした制度。市では飯南、飯高地域や嬉野地域の中山間部を活動エリアとして情報発信、県立飯南高校の活性化などの任務を与えてきた。これまでの隊員は元職2人、現職2人で山下さんで5人目となる。