機首を下げて地面へ一直線…ロシアに向かうアゼルバイジャンの旅客機墜落の瞬間 カザフスタンの現場には“真ん中”折れた機体 子ども2人含む28人生存か
乗客・乗員69人が搭乗していたアゼルバイジャンの旅客機が、カザフスタンで墜落した。給油のため目的地を途中で変えたというが、乗客の安否が心配される。機体に何が起きたのか、専門家は、二つの可能性が考えられるとしている。 【画像】地上に向けて降下を続ける旅客機…墜落の瞬間を連続画像でみる
機首を下へ下げ地面へ…カメラが捉えた墜落の瞬間
カザフスタンの地方都市アクタウ市近くで25日、乗員・乗客69人を乗せた旅客機が墜落した。 カメラが捉えた墜落の瞬間の映像をみると、旅客機は地上に向けて降下。通常の着陸態勢であれば機首を上に上げるはずが、この機体は機首を下へ下げて進んでいた。 そして、機体は一直線に地面に向かい、体勢を立て直せないまま進んで地面に激突。大きな炎に包まれた。 墜落直後の現場映像を見ると、真ん中付近が折れた状態の機体が現場に残り、その機体から数百mほど離れた場所でも黒煙が上がっていた。 この飛行機は25日、アゼルバイジャンの首都バクーを出発し、ロシア南部のグロズヌイに向かう途中で、カザフスタン西部のアクタウ市近くで墜落した。 カザフスタンの非常事態省によると、乗員・乗客69人のうち、これまでのところ子ども2人を含む生存者が28人が生存しているという。在カザフスタン日本大使館は「現時点では日本人が搭乗していたとの情報は入っていない」とコメントしている。
「パイロットが操縦不可能に」事故原因は制御装置の故障
墜落の原因などについて、元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さんはこう指摘する。 「“アウト・オブ・コントロール”っていうんですけど、パイロットが操縦不可能になったということです。原因として現時点では二つ考えられて、一つは、2つあるエンジンが両方とも止まってしまった。あるいはエンジンは生きてるんですけど、操縦系統、特に上昇効果の翼ですね、いわゆる水平尾翼とか、そういったものがコントロールできなくなった可能性のどちらかだと思うんですね」 墜落の詳しい原因はわかっていないが、ロシアの独立系メディアは、制御装置の故障が事故の原因だと報じている。 (「イット!」12月25日放送より)
イット!
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