[山口県]きらら博公園、中国地方で最大級のフラワーガーデン来春完成へ 交流と集客拠点に
県は、県立都市公園・山口きらら博記念公園(山口市阿知須)の魅力向上を図るため、園内に整備する予定の中国地方最大級のフラワーガーデンについて、2025年春のオープンを目指して準備する方針を明らかにした。障害の有無にかかわらず遊べるインクルーシブに配慮した遊具の整備も同じ時期から準備に着手。いずれも本年度中の完成を目指す。 県は同公園を、幅広い世代の人が集い、県外の観光客らにも訪れてもらえる交流と集客の拠点として再整備する考えで、今年3月にみらいビジョンを策定。再整備への具体的なスケジュールを盛り込み、24年度当初予算に関連経費も計上した。 県山口きらら博記念公園交流拠点化推進室によると、フラワーガーデンは、18年にあった山口ゆめ花博で仮設花壇を設置していた、多目的ドームの近くに整備。現在、中国地方最大級のフラワーガーデンは、国営備北丘陵公園(広島県)の約1・5ヘクタールとされており、県は同規模の花壇を造る計画にしている。四季を通じて花を楽しめる空間にする予定で、近く設計作業に取りかかり、秋以降に着工する。 インクルーシブにも対応した遊具は、障害のある人が利用しやすいよう、身体障害者用のトイレもある東駐車場に隣接するエリアに整備。多目的ドーム周辺には、リモートワークに利用できるWi-Fi環境とデスク、電源コンセントを完備したコーナーも設ける。本年度当初予算に、フラワーガーデン整備として約3億円、遊具と休憩所の整備などに約5億円を計上している。 県は民間事業者と連携し、自転車のBMXやスケートボードといったアーバンスポーツパークや、合宿にも利用可能な宿泊施設、キャンプやグランピングができる施設も開設したい考えで、今後導入に向けて働きかけを進める。準備ができた施設から順次着手し、26年度末までの運営開始を目指す。 同推進室は「同園は海に面した絶好のロケーションで、交通アクセスにも優れている。大型イベントの開催時だけでなく、日常的に多くの県民に利用してもらえる公園にしたい」としている。