【年金密着】「ペースメーカーが入っていて、がんで胃もほぼない」収入は年金の約10万円のみ…重病を患い、貯蓄もなく、電気代節約のため商店街をウロウロする日々 それでも、懸命に“今を生きる”
2024年6月14日(金)は、2か月に1度の年金支給日。今回の支給分から増額し喜びの声が聞こえる一方で、体調や環境などによって、年金受給者の生活は様々です。今回、『ミヤネ屋』スタッフが密着したのは、兵庫県に住む71歳の松宮さん。“がん”“不整脈”などの重病を患い、貯蓄もなく、収入は年金のみ。のしかかる厳しい生活と、松宮さんの“想い”とは―。 【年金密着シリーズ】「年寄りも甘えたらあかん」年金は月6万円、家賃は月7万円 熟年離婚を経て、今はアルバイトで支える苦しい日々…それでも「僕は幸せです!」と終始笑顔のワケ【写真で見る】
(松宮さん) 「体を壊して、ペースメーカーが入っています。がんで、胃もほぼないんですよ。それで医療費がしんどいから、助けてもらっているんですけど、やっぱり貯蓄はできないですね」 病気と闘いながら年金生活を送っている松宮さん。1か月の年金は、約10万円。一体、どんな生活をしているのでしょうか―。
松宮さんは、70年以上住んでいるという小さなアパートに一人暮らし。家賃は3万円ですが、親の代から長く住み続けている物件のため、修理費がかさむといいます。さらに、日々の食費と光熱費、そして医療費を考えると、貯蓄をする余裕はありません。
(松宮さん) 「お年寄りの人は大変やと思うけど、やっぱり電気代を浮かそうと思ったら、昼間。商店街は涼しくてウロウロできるので、2~3時間は潰せる。電気をつけてクーラーをかけて、一日中家におったらバカにならんから、午前中プラッと行って帰って来る、というパターンにしようかなと思って」
受給している年金については…。 (松宮さん) 「年金をもらったのが、61歳。昔、年金見込み額の通知が来たんですよ。それを見て、『うわ、良い金額や』と思って喜んでいたら、実際どこも減るんですよ。企業年金を別でもらっているけど、2万円ぐらい減ったから」 月々の収入は、厚生年金と企業年金を合わせた約10万円のみだといいます。
松宮さんは18歳の時、金属加工会社に入社。その後は、ガソリンスタンドや大手物流会社など仕事を転々として、40代からは大型トラックの運転手を務めていました。そんな働き詰めの日々の中、松宮さんの身に異変が―。 (松宮さん) 「潰瘍から、がんになった。吐血して、痛くて、血便が出て、血を吐いて…病院に行ったら、ご飯も2日間食われへん、仕事も行かれへん」 58歳の時、胃がんが判明。手術で胃の3分の2を切除しました。その6年後には、心臓が10秒以上止まるなど不整脈であることもわかり、ペースメーカーを埋め込んでの生活を余儀なくされることに…。
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