訓練員ら17人を指名 三重・松阪消防けさ結団式 全国消防救助技術大会向け
千葉県で8月に行われる第52回全国消防救助技術大会への出場を目指し、松阪地区広域消防組合(松本芳昭消防長)は5日午前9時半から、三重県松阪市川井町の同組合消防本部で、救助技術特別訓練結団式を実施。訓練員や指導員に選ばれた消防署員計17人が指名書を受け取った。 同大会は、救助技術の高度化に必要な基本的な要素を磨くことを通じて、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を養うことなどを目的としている。 今年は昨年と同様、松阪南消防署第1、2中隊が4人1組で要救助者を水平に渡したロープにつり下げて救出する「ロープブリッジ救出」に、松阪中消防署飯高分署第1中隊が3人1組で煙道の要救助者を捜して助ける「ほふく救出」に出場する。 7月11日には鈴鹿市の県消防学校で三重、愛知、岐阜の各県の消防隊が出場する消防救助技術東海地区指導会が行われる。ロープブリッジは上位2組、ほふく救出は県1位が全国大会に出場できる。同組合は過去15回、直近では2014(平成26)年にこの2種目で全国出場権を得た。昨年はロープブリッジ(27チーム参加)で4位だった。 式では、体力や技術などで選ばれた特別訓練員11人と責任者3人、指導員3人に松本消防長から指名書が渡された。 松本消防長は「全国大会出場を目指し、訓練に取り組んでチームの結束力を強めてもらいたい。健康には留意して感謝の気持ちを忘れず自己研さんを積んでいただきたい」と激励した。 ロープブリッジに出場する南署の小林俊介消防士(25)が「不撓不屈(ふとうふくつ)の精神を胸に努力し、全国大会出場を勝ち取ることを決意します」と表明し、「救助技術で学んだことは現場にも還元して、後輩にもつなげたい」と話した。 訓練に参加するのは次の皆さん。 【ロープブリッジ救出】 〈松阪南消防署第1中隊〉 ▶責任者=永作貴央(同署第1小隊長)▶指導員=土屋匠▶訓練員=稲本裕太、小林俊介、小嶋孝介、野呂虎太郎 〈同署第2中隊〉 ▶責任者=増田哲哉(同署第2小隊長)▶指導員=青木翔一▶訓練員=宮本大誠、寺際幹太、山路翔太、西下亮汰 【ほふく救出】 〈松阪中消防署飯高分署第1小隊〉 ▶責任者=平尾紘太郎(同署第1小隊長)▶指導員=黒川祥吾▶訓練員=中川一輝、宇佐美温基、森本海翔