ダイアナ妃の「自動車事故」でただひとり"生き残った"ボディガードは今
1997年8月31日、チャールズ皇太子(当時)の元妻で、当時世界で最も有名だった人物のひとりであるダイアナ妃が、自動車事故のためパリで死去した。車にはダイアナ妃のほかに、運転手のアンリ・ポールとダイアナ妃の恋人ドディ・アルファイド、ボディガードのトレヴァー・リース=ジョーンズの3人が同乗していたが、生存者はリース=ジョーンズただひとりだった。 【写真】亡きダイアナ妃の人生を、40枚のレア写真で振り返る そのため、彼は長年多くの注目を浴びた。『ザ・クラウン』の最新シーズンでダイアナ妃の死に再び関心が集まるなか、彼女の最期の時を一緒に過ごした彼はどんな人なのだったのか知りたいと思う人が多いのは当然だ。
トレヴァー・リース=ジョーンズとは?
リース=ジョーンズは英陸軍軍医の父と看護師の母の間に、3人息子の次男としてイギリス中部オスウェストリーで育ったと言われる。イギリスの『The Independent』紙によると、リース=ジョーンズはスポーツと生物科学の学位を持ち、陸軍落下傘連隊第一大隊の一員として、アルスター(アイルランド島北東部)と北アイルランドで少なくとも一度は勤務した経験があり、総合従軍紀章を授与されている。 1995年、ハロッズのバイヤーだったスー・ジョーンズと結婚。結婚前はトレヴァー・ジョーンズだったが、結婚を機に妻の姓も加えてリース=ジョーンズとした。彼はハロッズのオーナーでドディの父、モハメド・アルファイドのセキュリティチームの一員として雇われていた。 リース=ジョーンズは1994年からモハメドのもとで仕事を始めたが、職業については秘密主義だったため、具体的にどんな仕事をしていたのか知っている人はほとんどいない。 1997年夏、リース=ジョーンズは初めて、アルファイド家所有のヨットでバカンスを楽しんでいたダイアナ妃とウィリアム王子(当時)、ヘンリー王子と会った。彼は2000年、『Irish Times』紙に、ダイアナ妃は「パブで一緒に飲めるような女性で、僕からすれば、それはかなりの褒め言葉だ」と述べている。 その夏、ダイアナ妃とドディが交際を始めたと知って驚いたと彼は米CBSテレビのドキュメンタリー番組『60ミニッツ』で回想している。「彼らは2人の会話を楽しんでいた。同年代で気が合うように見えたけれど、家族と一緒に出かけた時に楽しくおしゃべりする以上の関係になっていたとは気づかなかった」 また、ドディとダイアナ妃は婚約指輪を買っていたといううわさが根強くあったが、絶対買っていないとも主張した。