矢崎由高 (c)JRFU

若いメンバーが超速の成長を見せ付けた。6月29日『リポビタンDチャレンジカップ2024』でマオリ・オールブラックスに10-36のスコア以上の完敗を喫したJAPAN XVが1週間後に先発をふたりだけ変更したメンバーで26-10の勝利をマーク。攻めてはSH齋藤直がスピーディにパスを供給し続け、SO山沢拓也やFB矢崎由高が持ち味のキックとスピードを発揮、守っては下川甲嗣&山本凱の両FLを筆頭に出足の鋭いタックルでプレッシャーを掛け続けた。残り10分、18-14の勝負どころで投入されたSO立川理道が見事なゲームコントロールを披露すると、73分に矢崎がPGを決め、その3分後にはHO佐藤健次がモールからトライを獲得。早稲田大学のふたりがスコアしたのも明るいニュースである。そしてディフェンス。80分間にわたって高い集中力と運動量を保ち、マオリABから初勝利を手繰り寄せたのだった。 試合後、エディー・ジョーンズHCも次のように選手たちを称えた。 「今日は日本のラグビー界にとって、本当に意義のある試合だったと思う。と言うのも、先発15人の内13人が日本人だった。ただ外国人選手を決して否定しているわけではない。選手たちはマオリABを相手に気迫のこもったプレーをし続けた。今日のパフォーマンスに非常に満足している。今日は私たちにとって素晴らしい一歩になるかもしれない。一度も勝ったことがないマオリABに勝ったのは、日本にとって素晴らしいマイルストーンになった」 さあ、次はラグビー日本代表の出番である。本日7月8日スタートの宮崎合宿参加メンバーは以下の通り。 【FW:20名】岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)0 竹内柊平(浦安D-Rocks)4 為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1 三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)10 茂原隆由(静岡ブルーレヴズ)1 森山飛翔(帝京大学)0 坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42 佐藤健次(早稲田大学)0 原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)1 下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)5 桑野詠真(静岡ブルーレヴズ)0 ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)12 リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)85 サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)3 サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ)4 利川桐生(明治大学)0 山本凱(東京サントリーサンゴリアス)1 ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)1 テビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー・ベグル)16 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)6 【BK:15名】小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)0 齋藤直人(－)20 藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1 立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)56 松田力也(－)38 李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)12 髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)1 ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)9 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)2 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)8 サミソニ・トゥア (浦安D-Rocks)1 ニコラス・マクラカン(トヨタヴェルブリッツ)0 ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)18 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7 矢崎由高(早稲田大学)1 ※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。 果たして、ラグビー日本代表はJAPAN XVの勢いをさらに加速させることができるのか。『リポビタンDチャレンジカップ 』日本代表×ジョージア代表は7月13日(土)・ユアテックスタジアム仙台、『リポビタンDチャレンジカップ 2024』日本代表×イタリア代表は7月21日(日)・札幌ドームにてキックオフ。チケット発売中。