廃棄おからで樹脂、うちわに 徳島の四国化工機
食品や飲料をパッケージに詰める機械を手がける四国化工機(徳島県北島町)は、おからを使った樹脂で作る「おからうちわ」を製品化した。通常のプラスチック製うちわに比べ、石油由来のプラスチック使用量を15%削減。豆腐を作る過程で出るおからは大半が廃棄される。資源の有効利用を模索していた。 四国化工機は豆腐などの大豆食品事業も展開しており、年間約1万5千トンのおからが出るという。うち約3千トンは「おからパウダー」として活用し、残りは産業廃棄物の業者が処理し、肥料や飼料にしていた。 乾燥させたおからと合成樹脂のポリプロピレンを混ぜ「おからレジン」を開発。植田俊介取締役は「おからの量を多くすると焦げた大豆のにおいが強くなったり、うちわの骨のしなやかさが失われたりするため混ぜる割合を工夫した」と語る。 うちわメーカーのヤマダ(香川県丸亀市)と共同で製品化。8月中旬の徳島市の阿波おどりに参加した地元プロバスケットボールチームの選手らが観客に配布した。