<小林聡美>初コンサートへの思い「最高に宝物のような経験に」 演出・小泉今日子&ゲスト・阿部サダヲとの科学反応にも期待
選曲に関しては、「今、ブームと言われているような昭和歌謡というよりも、少々マニアックな曲が多いかも」とコンセプトを明かし、「私が生まれる前の曲もありますが、今聴いても楽しいし、こういう昭和の歌もあるという発見にもなるのでは」と自信をのぞかせる。
せりふと歌詞ではどちらが覚えるのが難しいかと聞いてみると「個人的にはせりふかな(笑い)。でも歌詞もです。歌っているとき『次何だっけ』となりそうでちょっとコワい」と話す。
◇「最高に宝物のような経験に」
ステージ演出を手がける小泉さんとの関係性について、小林さんは「10代の頃から何度か共演させていただき、いつも会うたび刺激をもらっています。同世代だからか話も楽しい」と切り出し、「小泉さんはプロフェッショナルな方で、的確にいろいろ見えているし指示もできるし、自分で体現もできるすごい人。年々それが強力になっていっているので、頼もしいし尊敬しています」と語る。
ゲスト出演する阿部さんに対しては、「繊細な部分と、とてつもない破裂力を持ってらっしゃる。振り幅の大きなすてきな俳優」とたたえ、「そんな方とのステージは、人生を振り返ったとき走馬灯の一場面になるのでは(笑い)。一人で歌っているときとはまた違ったエネルギーが生まれるのが楽しみ」と共演に思いをはせる。
2人について、小林さんは「音楽を作る人、音楽をやっている人、歌う人も演奏する人もすごいというか憧れ。歌で人を力づけたりなぐさめたりできるのは最高のこと」と敬意を口にし、「それをちょっとでも体験できるのであれば、最高に宝物のような経験になると思います」と声を弾ませる。
今回のコンサートで小林さんも音楽で感動を与えるのではと水を向けると「どうでしょう(笑い)。楽しい気持ちも大きい意味では感動だとしたら、ぜひ楽しんでもらえる会になれば」と意気込みを語った。
コンサート「小林聡美NIGHT SPECTACLES チャッピー小林と東京ツタンカーメンズ」は、4月6、7日ともに午後2時、6時の各日2回公演。(取材・文・撮影:遠藤政樹)