池袋事故の受刑者と遺族が面会 「彼の言葉を再発防止に生かす」
2019年の東京・池袋の乗用車暴走事故で、妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3)=を亡くした松永拓也さん(37)が29日、関東地方の刑務所を訪れ、旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(92)と面会した。面会で飯塚受刑者が高齢者の免許返納の必要性について語ったと明らかにし「複雑な気持ちだったが、できる範囲で答えてくれた。彼の言葉を再発防止に生かしたい」と話した。 松永さんによると、服役中の飯塚受刑者に会うのは初めて。「許せる日が来るかは分からないが、あなたを認めることはできるかもしれない。会ってくれたことは感謝している」と伝えたという。