誰も語らない石破自民“大復活”シナリオ、「野党議員一本釣り」で始まる政治刷新の予兆とは
● 次期選挙でも勝てる? 生き残りをかけた「動き」は起きるか (4)日野紗里亜氏 愛知7区、新人。今回、同区からは日野氏、自民・鈴木淳司氏、共産・鈴木弘一氏の3人が立候補した。裏金問題で鈴木氏は比例重複立候補ができずに落選、日野氏が当選した。次期選挙で鈴木氏が出馬すれば敗戦の可能性があるので、コスタリカ方式(交互に比例区と小選挙区に立候補する)などの条件闘争で、自民党入党で生き残りをかけるか。 (5)西岡秀子氏 長崎1区、3期。自民党の有名議員、西岡武夫参議院議員の秘書で娘。何度か落選したが、希望の党入り。希望の党ではたった1人、新人で当選。 (6)菊池大二郎氏 東北ブロック、新人。2019年村山市議会議員を辞職、山形県議会議員選挙に村山市選挙区から野党統一候補(国民民主党・日本共産党推薦・立憲民主党県連・社会民主党支持)として立候補し、前回敗れた自由民主党の現職を13票差で破り当選。その後、国民民主党に入党。 23年山形県議会議員選挙に(新)国民民主党公認で立候補するも、前回破った元職に450票差で敗れて落選。同年に舟山康江参議院議員の秘書となる。24年、国民民主党の山形2区での公認を受け、自民党現職の鈴木憲和氏に敗れたものの、重複立候補していた比例東北ブロックで比例復活を果たし初当選。やはり「風」がなければ、次は危ないと言えそう。 (7)岸田光広氏 北関東ブロック、新人。兵庫県尼崎市の自民党市議だったのに、なぜか辞職して、縁のない埼玉4区に国民民主公認で立候補。自民党に小選挙区で破れ、比例で当選。もともと自民党であり、次の選挙は厳しいと思われるので、こちらもコスタリカ方式などで誘えそう。 また、石破首相の鉄道オタク友達である(8)前原誠司氏、(9)斎藤アレックス氏(2人は、教育の無償化を実現する会から維新へ)も、安全保障などの考え方は自民党に近く、石破氏次第では誘える可能性があります。