ECB利下げは年内3回に、ドイツ銀とモルガンSの見通し後退
(ブルームバーグ): ドイツ銀行とモルガン・スタンレーはいずれも欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しを引き下げ、年内は3回の実施にとどまるとみている。
マーク・ウォール氏率いるドイツ銀のエコノミストはリポートで、「ECBの基本シナリオについて、より漸進的かつ不確実な緩和サイクルへと更新しつつある」と記述。これまでは年内に5回の0.25ポイント利下げを想定していた。さらに「ターミナルレートの見通しは維持するが、前回予想よりも3四半期遅らせる」と続けた。
モルガン・スタンレーのエコノミストは、米連邦公開市場委員会(FOMC)の動きが従来予想よりも鈍いとみられていることから、ECBの利下げ見通しを修正した。これまでは年内4回のECB利下げを見込んでいた。
欧州担当主席エコノミスト、イェンス・アイゼンシュミット氏は「FOMCとECBの間に一定レベルのデカップリングが起こる可能性はあるが、それは限定的だと考える」と指摘した。
原題:Deutsche Bank, Morgan Stanley Now See Just 3 ECB Cuts This Year
(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Craig Stirling, Mark Schroers