【皐月賞・激推し】ドウデュース、ワグネリアン、マカヒキにないものを持っている!? 友道厩舎が送り出すジャスティンミラノ〝最大の武器〟
[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル] 今、最も牡馬クラシックで信頼に足る厩舎はどこか? 2020年以降、毎年3冠すべてに管理馬を出走させてきた友道厩舎は有力だろう。そんな名門が、ジャスティンミラノで09年アンライバルド以来の皐月賞(14日=中山芝内2000メートル)制覇を狙っている。厩舎に名を残す3頭のダービー馬にはない〝スペック〟がこの馬にはあるのだという。 1984年のグレード制導入以降、日本ダービーを(現役)最多3勝している友道厩舎。マカヒキ、ワグネリアン、ドウデュース。いずれも厩舎の歴史に名を残す名馬ではあるのだが…。この3頭にないものが、ジャスティンミラノにはあるという。 「3頭とも皐月賞は勝てませんでした。スッといい位置で競馬をすることができなかった影響が大きい。その点、ジャスティンミラノはスタートがいいし、いいポジションを取った競馬ができる」(藤本助手) 確かに前記3頭の皐月賞のレースを振り返ると4角10番手以下の位置から運び、中山の短い直線で差し届かず、というパターンが続いた(マカヒキ2着、ワグネリアン7着、ドウデュース3着)。対してジャスティンミラノのこれまでの2戦を見ると、初戦は好スタートから難なく2番手に取りつき、共同通信杯は二の脚で早めに進出し、これも2番手につけるとピタッと収まりがついた。この機動性は中山二千の舞台では大きな武器になる。 もともと陣営はダービー向きと公言し、当然ながらそこを大目標に日々調整している。2戦目に府中の共同通信杯をチョイスしたのもその表れと言えよう。ただ、デキが良すぎる。「正直、ダービーを狙っているんですけど、これだけデキがいいと皐月賞でもと思ってしまう」(藤本助手) そのデキの素晴らしさは1週前追い切りを見ても明らかだ。3日栗東ウッドでの3頭併せ。攻め駆けするパートナーを4、5馬身後ろから追撃してあっさり最先着してみせた(6ハロン82・5ー11・1秒)。良馬場とはいえ、雨で重くなったコンディションでラスト2ハロン11・0→11・1秒は出色のラップだった。 「素晴らしかったですね。2週前から負荷をかけてきて、桜花賞の週でも使えたぐらいの仕上がり。あとはテンションのコントロールさえしっかりしておけば大丈夫でしょう」と藤本助手だ。 歴史に名を連ねる偉大なダービー馬3頭が持ち得なかったモノを持った逸材。無傷の3連勝で皐月賞を制して、ダービー4勝目へ――。これが名門・友道厩舎が描く令和6年のスキームだ。
東スポ競馬編集部